蛍光灯2027問題を、現場目線でサクッと整理します
近年ニュースでも耳にするようになった「蛍光灯2027問題」
簡単に言えば蛍光灯の製造・輸出入が段階的に終了し、入手しづらくなるという問題です。
しかし、管理会社さんや施設担当の方からすると
結局いつまで使えるの?
すぐ対応しないと困る?
工事が必要なケースと不要なケースの違いは?
結局、何から始めるのが正解?
といった実務上の困りどころが大きいポイントだと思います。
そこで今回は、ビルメン会社として数多くの現場を見てきた視点から、
「必要な部分だけ、わかりやすく」整理します。
★そもそも「蛍光灯2027問題」とは?
背景にあるのは水俣条約(MinamataConventiononMercury)。
水銀を含む製品を段階的に廃止していこう、という国際ルールです。
日本でもこれに基づき、蛍光ランプの製造・輸出入は段階的に終了します。
▼スケジュール▼
2026年末:一部の小型蛍光灯が終了
2027年末:一般的な蛍光灯・蛍光灯器具が順次終了(予定)
……..つまり、2027年以降は買いたくても買えない状態に近づくということです。
★実務で起きる問題は「突然の玉切れ」が直せないこと
現場で最も困るのは、
切れた蛍光灯を交換しようとしても在庫がないという事態です。
とくに
介護施設・病院など「薄暗いと危険」な現場
廊下・階段・トイレなど「すぐ直したい」場所
管理会社から「急ぎで交換して」と依頼が来るケース
などでは、今まで通りの対応ができないリスクが確実に高まります。
職人さんからも
「替えの蛍光灯が手に入らず、LED器具ごと交換するしかなかった」
という声がすでに増えています。
★「LEDに替えればOK」で終わらない理由
実はLED化には、工事が必要なケースと不要なケースがあります。
【工事が不要なケース】
既存器具に「LED直管をそのまま入れられる」場合
安定器がLED対応、もしくは使用せずに済む場合
【工事が必要なケース】
古い器具で、LEDがそもそも使えない
安定器をバイパス工事しないと点灯しない
劣化した器具でLED化しても故障が出るリスクが高い
グロー球式ではない時代の器具
埋込型で内部処理が必要なタイプ
よくお客様から、工事必要ですか?どうですか?と電話などで聞かれるのですが
正直、正直………………..
「実際に現場を見ないと判断できない」というのが本音です………
■現場での「LED化判断チャート」(簡易版)


★結論:コスト削減の観点で“今動いた方がいい
LED化は
- 電気代の削減率が約30〜60%(場所・器具による)
- 発熱が少なく空調負荷を下げる
- 球切れ対応の手間が激減
- 明るさ改善で現場の安全性アップ
といったメリットがあります。
そして、2027年ギリギリに駆け込みでやろうとすると、
-
- 工事会社が埋まり、順番待ち
- 器具の価格高騰
- 欠品リスク
- 「工事したくても職人が足りない」問題
が確実に起きます。
では、
★今できる最善の準備は?
1.現場の器具一覧の棚卸し
↓これだけでも「どこから対応すべきか」見えてきます。↓
- 器具の種類
- 球のタイプ
- 年式
- 使用時間
- 重要度
2.試験的に1〜2フロアをLED化(効果測定)
「とりあえず一部やってみる」だけで、意思決定がしやすくなります。
- 明るさ
- 電気代
- 現場の使い勝手
- トラブル有無
3.工事不要でLEDにできる箇所は先に切替
費用が小さく、手間も少ない部分から進めるのがおすすめ。
★ニプラとしてお手伝いできること★
- 現場の状況を整理して【必要な分だけ】提案
- LED化が本当に必要かの判断
- 工事不要で済むかの確認
- ケースに合った施工会社の選定
- 管理会社・オーナー様の説明資料作成
- 竣工後のフォロー
- 「急に蛍光灯が手に入らない」ケースの緊急サポート
などなど、【現場に寄り添ったサポート】が可能です!
【蛍光灯2027問題まとめ】
- 蛍光灯は2027年で終了→玉切れ対応が困難になる
- LED化は器具次第で工事が必要な場合も
- 現場調査しないと“本当に必要な工事量”はわからない
- 今見ておくと費用・スケジュールの無駄が減る
- まずは棚卸しと一部試験導入からが最適です!
ちょっとした質問や不安でも構いません。
お客様の建物にとって“無理のない最適な方法”を一緒に考えます。
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